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開発した製品を“売れる商品”に  ―ビジョンをソリューションに変える“専門家コミッティ”の運営―

LIP.横浜 デジタルヘルスケアサポート拠点活動報告

 

2022年に横浜市が開設した「デジタルヘルスケアサポート拠点」の実施主体として、サポートメニュー1つである「専門家コミッティ」をモデレーションしました。

「専門家コミッティ」立ち上げ初年度にもかかわらず、7月~2月までの8か月間でコミッティに持ち込まれた相談は12件。それぞれ企業規模も相談Pheseもバラバラながら、共通しているのは、社会課題解決への使命感と自社技術への圧倒的な自信。しかしながら、その使命感と自信によって、市場や顧客のニーズが見えていないことも。

“ビジョン”から“ソリューション”へ。-売れる製品化-に向けて、投資家・コンサルタント・アナリスト・介護福祉事業者・実業家等、デジタルヘルスケア分野に知見を持つ8名の委員からなる「専門家コミッティ」の活動をダイジェストで報告します。

 

相談企業1(スタートアップ)  相談Phese:事業計画・計画

開発製品:行動支援デバイス・サービスの開発

相談内容:①エビデンスの確立方法 ②販売方法 ③開発方法

コミッティによる助言によって解決した課題:ビジネスモデルの再検討とデバイス形状のブラッシュアップ

 

 

 

相談企業2(大企業) 相談Phese:上市・マーケティング検討

開発製品:センシングデバイスの開発 

相談内容:①臨床研究及び試験について ②プレマーケティングについて ③療報酬申請について

コミッティによる助言によって解決した課題:ビジネスモデルの構築とターゲットの選定

 

 

相談企業3(スタートアップ) 相談Phese:開発

 開発製品:センシングデバイスの開発 

 相談内容:①商品の差別化について ②ターゲットの明確化について ③ビジネスパートナーの紹介について

 コミッティによる助言によって解決した課題:対象マーケットと価格帯にフォーカスした機器開発

 

 

相談企業4(スタートアップ) 相談Phese:事業計画・計画

 開発製品:行動変容アプリケーションの開発

 相談内容:①マーケティング手法について 

 コミッティによる助言によって解決した課題:外部説明用ツールの修正ポイントの明確化

 

 

 

 

相談企業5(大企業) 相談Phese:事業計画・調査

 開発製品:診断補助デバイスの開発

 相談内容:①解析アプリケーションの医療機器申請について ②販売方法及び協業先、他社事例について

     ③ネタイズのアイディア ④測定デバイスの導入法について

 コミッティによる助言によって解決した課題:開発・事業化が前進。

 

 

相談企業6(大企業) 相談Phese:上市・マーケティング検討

開発製品:据え置き型センサーの開発

相談内容:①現場でのニーズの有無について ②実証実験の場所について

コミッティによる助言によって解決した課題:現場の専門家への橋渡し。

 

相談企業7:(スタートアップ) 相談Phese:上市・マーケティング検討 

開発製品: 検診デバイスの開発

相談内容:①検査レポートの改良について ②活用促進のアイディアについて

コミッティによる助言によって解決した課題:効果的なプロモーション資料の作成

 

コミッティの開催時間は毎回約1時間。

相談企業から約10分間のプレゼンテーション後、モデレーター(木原財団)が課題を言語化し、コミッティメンバーに次々と質問を投げていきます。

メンバーからの回答で次の課題がうまれ、間髪開けず相談企業も回答していきます。その往復数平均約30問。

忖度のない質問の応酬で、課題がクリアになり、次の一手が見えてきます。

 

 

相談企業と利害関係がないコミッティだからこそできること。

デジタルヘルスケア事業者のよきアドバイザーとして、2023年度も引き続きコミッティを運営していきます。