公的資金で研究開発を加速させ、がんリスク検査の普及を
株式会社レナテック
家庭から大型プラントにまで用いられている光触媒除菌脱臭機事業、レジスト剥離剤等を販売する半導体液晶関連事業、がんリスク検査のヘルスケア事業を展開する研究開発型ベンチャー。
https://metallo-balance.net/
がんで苦しむ人を減らすための新規事業
神奈川県伊勢原市にて、やさしい紫色で外壁塗装した社屋を構える株式会社レナテック。ベンチャーとして常に新規事業の構想を練っています。
がん罹患者の増加、健康診断の受診率が低位に留まっていること等の社会的課題を解決するために、半導体関連事業で培った微量元素測定技術を基盤として、がんリスク検査を提供するヘルスケア事業への新規参入を計画しました。
複数の研究機関と研究を続け、研究開発の中期段階に入って実用化が見込まれたところでさらに研究を加速するため、公的資金(補助金)の活用を決断。
血中の微量金属元素測定によるがんリスク検査
経済産業省にて実施されている戦略的基盤技術高度化支援事業にフォーカスし、申請の準備に取り掛かったものの、研究開発補助金の申請・運営ノウハウがなく、壁にぶつかることに。
そこで地域の支援機関である当財団に申請全般の支援、採択となった際の事業管理機関が受けられないかとの相談をいただきました。研究開発要素の特定、事業化のロードマップ策定、資金の確保など深い議論を重ねたうえで、申請書作成をサポート。
結果は、技術基盤の堅牢さ、事業内容の革新性が高く評価され、見事に採択。当財団も、採択から3年間、事業管理機関として研究開発プロジェクトに伴走させていただきました。
戦略的基盤技術高度化支援事業に研究開発をおこなった後に、いよいよがんリスク検査の提供を開始しました。2019年の検査提供開始から多くの方に検査を受けていただいているとのことです。
縁の下の力もち
研究開発を加速するために、資金面やその他ソフト面での補助を受けることは有用な場合があります。とはいえ、公的資金の活用を初めて考える企業にとっては、申請書作成、事業管理の難しさなど、初めてのことに戸惑いを覚えることでしょう。
当財団では、技術の調査・分析、事業計画の策定などのスキルを背景に、公的資金の申請や運営のノウハウを豊富に有しています。当財団が研究開発をするわけではなく、研究開発をするベンチャーを力強く支える「縁の下の力もち」を自負しています。
今後も、公的資金を活用して研究開発を加速させ、社会をより良い方向に進めようとするベンチャーのサポートを続けます。
※この検査は、採血時点でのがんのリスクを評価するものであり、確定診断するものではありません。